親知らずどうする?〜親知らずについて〜

親知らずどうする?〜親知らずについて〜

親知らずどうする?〜親知らずについて〜

 

親知らずについて

 

 

親知らずが痛くなってしまった、親知らずを抜いたご経験はありませんか?

 

今回は親知らずについて説明します。

 

 

①親知らずとは

 

大臼歯(大人の奥歯)の中で1番後ろに生えてくる歯で、第三大臼歯または智歯と呼ばれいています。そして永久歯(大人の歯)の中でも最後に萌出します。

永久歯は第二大臼歯まで15歳前後で生え揃いますが、親知らずは18歳から22歳前後で生えてきます。

親知らずには個人差があり、基本的には上下左右1本ずつ計4本存在しますが、先天的に親知らずが存在しない人や、数本欠損している人もいます。

痛みがでて初めて親知らずの存在に気づく方も多い様です。

 

 

②なぜ親知らずは痛くなるの?

 

最も考えられる原因は歯周炎です。

親知らずは1番奥の歯で歯ブラシも届きづらい為、清掃不良になりやすくまた生えてくる顎のスペースが足りない為、一部歯肉に被ったままになりそこから細菌が侵入し歯肉が炎症を起こし、痛みが出てしまいます。この症状を智歯周囲炎といいます。体調がすぐれない時に症状を起こしやすく、歯の成長が止まった状態で一度、智歯周囲炎になると再度症状を繰り返します。

 

 

③必ず親知らずは抜かなくてはいけないの?

 

<抜いた方が良いケース>

⑴智歯周囲炎を繰り返す…智歯周囲炎を繰り返す事により手前の第二大臼歯を支えている骨が溶けてしまったり、口腔内の歯周病菌増加により他の歯へ悪影響を及ぼします。

 

⑵何度も虫歯になってしまう…一所懸命磨いているのに親知らずだけが虫歯になってしまう場合があります。通常、虫歯の原因であるプラークは歯ブラシ等の機械的除去、洗口剤を用いた化学的除去、そして唾液による自浄作用により清掃できていますが、親知らずが傾いていたり智歯周囲炎を起こすのと同様に歯肉が一部被っている事で唾液の自浄作用が阻害されてしまうからです。また、親知らずは虫歯になっていなくても親知らずが原因で手前の第二大臼歯が虫歯になった場合も抜歯の対象となります。(神経まで及ぶ様な重度の虫歯の場合は親知らずを残し第二大臼歯を抜歯する場合もあります)

 

⑶噛み合わせのズレの原因になっている…親知らずは上下で正常に噛み合っていれば問題ないですが、上下どちらかの親知らずが欠損していたり、斜めに生えていたり、埋まっている場合、噛み合うパートナーを失っている親知らずは、挺出といって正しい歯列から逸脱する事で元々の噛み合わせを狂わせ顎関節症になるリスクなどの悪影響があります。

 

<抜かなくても良いケース>

 

⑴親知らずが真っ直ぐ生え、対合歯と噛み合っている・・・親知らずが通常の歯のように真っ直ぐ生え、問題なく噛み合わせることができ、清掃が可能なら親知らずを抜く必要はありません。

 

⑵顎の骨に完全に埋まっている・・・顎の骨に完全に埋まっていて、周りの歯にも悪影響を及ぼすことなく症状も無ければ抜く必要はありません。

 

⑶入れ歯やブリッジ(失った歯の両端の歯を繋げる)の土台として使用する・・・親知らずがある程度真っ直ぐに生えていれば手前の歯(第二大臼歯や第1大臼歯)を、失ったときにブリッジとして親知らずを使用できる時があります。

入れ歯の場合は親知らずにワイヤーがかけられることもあるので予知性がある親知らずは残しておくと良いでしょう。

 

⑷親知らずを移植する・・・奥歯が虫歯や歯周病など何らかの原因で失ってしまった時、親知らずを移植することができます。移植の際は移植する部位と親知らずの形、大きさ、口腔内の状態をしっかり考慮した上で行います。

 

⑸矯正治療を計画している場合…矯正治療により親知らずを正常な位置に移動させる事があります。また、手前の第二大臼歯が何らかの理由で抜歯になった場合にも矯正治療により親知らずを第二大臼歯の位置まで移動させる場合があります。可能なケースに限りはあり時間、費用は移植に比べてかかりますが神経を残したまま(移植歯の場合神経はとります)第二大臼歯として機能させる事ができます。インプラント治療の前に親知らずを移動または移植できるのであれば第二大臼歯欠損症例の治療オプションと言えると思います。

 

 

④上下の親知らずの違い

 

上顎骨と下顎骨の作りは異なっています。

上顎骨、下顎骨は歯を支えている顎の骨のことをいいます。

上顎骨は皮質骨(骨表面の硬い層)が下顎骨に比べ薄く、比較的柔らかな骨といえます。柔らかな骨に支えられている上顎の親知らずは、抜きやすく抜歯時に周囲細胞も傷つけにくい為、術後腫れ、痛みといった症状が下顎の親知らずと比べてでにくいと言えます。しかし下顎の親知らずは、骨質以外に下歯槽神経という知覚神経が近接しているケースがあり、抜歯時に神経を傷つけてしまうリスクがあります。

(通常レントゲンにて近接確認した場合、CTにて精密検査が必要)

また、抜歯する方向に障害がある(手前の第二大臼歯にぶつかっている)事も多く歯肉の切開や周囲骨の除去など上顎の親知らずに比べて抜歯時間がかかる事が多いと言えます。

 

⑤最後に

 

親知らずのことについてご理解頂けたでしょうか。

 

抜いても良い親知らずであれば歯の根の完成前である10代後半~20代前半と年齢が若ければ若い方が抜歯のタイミングに適しています。また、年齢と共に親知らずの周囲骨は硬くなる事で抜歯の難易度は上がり術後の治癒にも時間がかかります。

 

抜くのが怖いなと思う方もいらっしゃると思います。

現在親知らずがどのような状態なのかご自身で把握しておくためにも歯科検診にてレントゲン検査が重要になります。

 

 

 

 

 

 

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